2026年2月2日 - すべて
―返せる額から逆算する、現実的な資金計画 ―
前編では、住宅ローンの審査で一般的に見られる
「年収倍率」や「職業・勤続年数」といった、いわば“借りられる上限”の考え方についてお伝えしました。
多くの方に当てはまる、いわゆる“制度上の話”です。
後編ではそこから一歩踏み込み、
実際の暮らしに耐えられるかどうかという、よりリアルな視点で考えていきます。
ポイントになるのが、月々の返済比率です。
住宅ローンの返済額が、手取り収入に対してどの程度を占めるか。
一般的には、25%〜35%以内が一つの目安とされています。
例えば、借入額3,500万円を35年返済した場合、
年間返済額は約100万円。
手取り年収252万円に対して返済比率は約39.6%となり、
この水準では金融機関の審査も厳しく、仮に通ったとしても生活はかなり窮屈になります。
借入額を2,800万円に下げても返済比率は約31.7%。
車のローンやカード残高があれば、まだ安心とは言えません。
一方、2,400万円であれば約27.1%。
他の借入が少なければ、ようやく現実的なラインが見えてきます。
2,000万円まで下げると返済比率は22.6%となり、
将来の支出変化にも対応しやすい、比較的安心な水準と言えるでしょう。
さらに注意したいのが、信用情報です。
携帯電話の分割払いやクレジットカードの延滞・滞納があると、
個人信用情報に長期間記録が残り、住宅ローン審査はほぼ通らなくなります。
どうしても条件が厳しい場合、
世帯年収での申込みや自己資金の投入、既存ローンの完済など、
いくつかの選択肢はありますが、それぞれにデメリットも伴います。
だからこそ大切なのは、
「いくらまで借りられるか」ではなく、「どんな暮らしを続けたいか」から逆算すること。
前編でもお伝えした通り、
家づくりはローンを組めた瞬間がゴールではありません。
35年、40年先まで安心して暮らせるかどうか。
その判断を、私たちは一緒に考えていきたいと思っています。
